<< 棚田つうしん 第2号 2003... 棚田オーナーの皆さんへ >>

棚田つうしん 2003(平成15年).6.15号 創刊号

棚田つうしん
2003.6.15号


 気象庁の〝梅雨入り宣言〟の期待に応えようと連日に亘り頑張り続ける〝律儀で傍迷惑な梅雨前線〟のせいで、乾燥機つき洗濯機などという〝高級家庭電化製品〟にはとんと縁のない我が家では、部屋移動のたびに〝洗濯物のれん〟をくぐらなければいけないという悲惨な状況にあります。

 そんな訳で、〝第2回坂元棚田オーナ―参加大田植え大会〟は、
「こんな雨では昨年同様きっと中止に違いない。」
などとタカをくくり、もう一眠りしようと気楽に考えていた私に、念のために問い合わせた大会関係者から
「今日はやります。」
との〝有無を言わさぬ毅然とした一言〟でさあ大変!大慌てで田植え靴やらレインコ-トやら着替えに弁当にカメラに現金。テンヤワンヤの大騒ぎ!。何度車と玄関を往復したことか…。
それにしても、昨年来何かイベントがあるたびに雨にたたられています。もしかしたら関係者の誰かの先祖が〝アメフラス・オオミノカミ〟と〝縁故関係〟があるのではないかと推察される。
出発してからも、これは何かの間違い、もしくは日高会長の嫌がらせ、又は彼の個人的な都合により今日するしかないのでは?。などと様々な疑念が渦巻き、ブツブツ言っている間に駐車場に着いた。

駐車場入り口では、案内及び誘導兼送迎担当の日南市役所職員の方々が、ずぶ濡れになりながら「送ります。」とやさしく声をかけてくれたが、指定の場所を知っていた〝経験豊富な私〟は、「ありがとうございます。大丈夫です。歩きます。」とキッパリと言い、少し歩いてから「やっぱり送ってもらったほうがよかったかな?」などとすかさず後悔しながら面目を保った。

タタミの表替えをし〝すっかりヨソ行きの顔〟になった指定場所の坂元公民館では、もうすでに大勢の人がラッシュアワ―のようにひしめき合い、会の盛況ぶりに驚きつつ〝気の弱い私〟は一番端の隅のほうでおとなしくしていた。
日南市役所農政課・中川さんの進行は相変わらずスムーズで、異議の申し立てや緊急動議の提案などといった物騒なことは一切なく、いつのまにやら会費を徴収されていた。

 少し小降りになった雨にホッとしながら、準備万端整った田んぼに到着した私たちは抽選により決められた所定の区画に陣取り〝びしょ濡れ田植え〟のスタ-トとなった。
丹精込めて作られた苗を、あらかじめ指導していただいた古沢さんの教え空しく、それぞれが大胆且つ個性的な植え方で〝充実感および満足感〟に浸り「これでどうだ」と胸を張ったが、
後を管理していただく〝谷口久馬さんのため息〟が聞こえてきそうだった。

どんな〝雲形定規〟を使ってもこんな曲線はかけないという〝苗達の連なり〟をコ-ス代わりに、「バタフライをするアメンボウとクロ-ルで泳ぐカエルが競争していた。」と言う私の〝夢のある主張〟を家人は無視し、セッセと昼食の準備をしていた。


 今回も、地元農家の皆様の〝素朴で心のこもったもてなし〟に感謝するのはもとより、いつもながら裏方で下支えしていただいている、農政課長をはじめ日南市役所職員の皆様に厚く御礼申し上げます。
 何もかも手探りで始まった取り組みも一定の評価を得、今年もまた継続され、参加者が多数増えたことは喜ばしい限りです。
今回はまた、若い層の参加や複数のファミリ-での参加が見られ、棚田の将来を考えると本当に嬉しくおもいます。
しかしその反面、地元の方々の負担を考えると「このままでいいのか?」という疑問も同時に生まれてきます。
いうまでもなく、私たちに大したことはできません。しかし、個々の棚田に対する思いは計り知れないものがあります。そんな思いを結集して、地元の方々の考えを最優先しながら協力し合い、交流を深めたいと願っています。
そして、そのためには地元農家と行政と私たちが〝三位一体〟となって活発に意見交換をし、相互理解を深め、意思統一をしなければなりません。

 この取り組みに参加した理由はさまざまでしょうが、〝坂元棚田〟に対する思いは大差ないものと思います。
困難な課題もたくさんあることでしょうが、その一つ一つを乗り越えながら、いつの日か150枚の棚田全部が生き生きと復活し、訪れた人々に〝坂元棚田の美しさ〟自然のすばらしさを見てもらい〝有無を言わさぬ圧倒的な感動〟を与えられることを願ってやみません。
 
 アセリは禁物でしょうが、時間がタップリある訳でもありません。
 私たちは、いつまでも〝お客様〟ではいられない。
[PR]
by tnd8585 | 2005-12-21 09:07 | 棚田つうしん | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://tnd8585.exblog.jp/tb/2403545
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 棚田つうしん 第2号 2003... 棚田オーナーの皆さんへ >>